2015年10月18日日曜日

リメイクリカちゃん服(普段着編その2)

子供の遊びとお母さんの趣味と古着の処分をかねた、リカちゃんの手作りお洋服シリーズ
前回の記事に続き、春夏ものを中心とした普段着編です。
個人的には、特にこの制服がお気に入り。
ただ壁に立てかけるだけでも、なんだか物語性が感じられるところがよいです。


まずは、ちょっとおばさんくさい発想かもしれないんだけど、
着せ替え遊びをするのに、まず「着回しできるベーシックなアイテム」を揃えたくて。
これまでもシンプルな黒無地セーターなど作ったのですが、
昨年から流行していたのもあって「白いショートパンツ」がほしかったんですよね。
そこでスポーティーなセットアップを作ろうと、古いトレーナーを分解して
パーカーをつけたりなんだかんだやってるうちに
なぜかギャル服が出来上がってしまったのがこちらです。

LAの浜辺でジョギングしてそうな服が目標だったのに
どうもド●キにいそうな格好になってしまったぞ…?ハートが良くなかったか…??
一応当初の“他の服と着回しできる”という目的は達成したからいいけど…。

パーカーはフード部分のみ裏地つきで、
この髪のボリュームでもかぶれるようにしたら、かなり大きなフードになりました。
型紙は、今回もこちらのサイト様の一枚はぎTシャツ&短パンの型紙を
利用させていただきました。感謝っ・・・!圧倒的感謝っ・・・!


続いては、私の古いサマーニットを使ったラズベリー色のアンサンブル。
イメージはオフィスカジュアルです。「お先にお昼休憩いただきま~す」的な。
(リカちゃんが小学生という設定は、うちではなかったことになっています…)

このノースリーブのボトルネックセーターは、実は偶然の産物でして
ニットの半袖部分を切って広げたら、袖先のリブ編みが自然にギュッと縮んだため、
人形の脇にあたる切り込みを入れ、腕を通す穴を残して縫い閉じただけで
もうこの形に落ち着いていました。
このへん説明が面倒なんで、例によって雑なメモを残しておきます(クリックで拡大)
セーターが袖先、ボレロには元の服の襟にあたる部分のリブ編みを流用しました。

それから紺のニットスカートは、元は何かというと
「娘の小さくなった折り返しソックスの、折り返し部分」です。数年前のGAP。
足先は使用感があるけど、折り返しは肌に直接触れない部分だし
毛玉のひとつもなかったため、ただ捨てるのはもったいなく思い
いったん切り開いてちょっと輪を小さくしただけで、ミニタイトスカートになりました。
ニットは伸縮するから体型にフィットして、着せやすいという利点がありますね。

いくつか古着を扱ってみて、気づいた点としては
人間の服の袖先や足首部分をリカちゃん服に転用すると
サイズも合うし、端の始末が少なくて済むし、比較的簡単のような気がしますです。


続いては、リゾートのショッピングモールでお買い物といった趣のサマーワンピ。
元は娘のムームーみたいなゆったりギャザーワンピースなんですが、
こちらのポイントとしては“上下が逆”なんです。
スカートの裾になっているのは、本当は人間の胸の部分にあたります。

これもある程度もともとのギャザーの収縮を利用していて、
まず洋服の胸部分を四角く切り取り、輪に縫ってから上下逆さにして人形にかぶせ、
ウエスト部分を背中でぎゅっと締めて縫い止めて、リボンを付け
(人形のおしりの所に布をたくさん寄せる感じです)
上半身は胸に合わせて折り返し、首に細いゴムひもをつけました。
着せるときは足のほうからはかせて、首のうしろを結びます。

帽子は、以前子供達に作ったチューリップハットを、単に縮小したものなんですが
布端の厚みまで考えておらず、裏地をつけたらつば部分が分厚くなってしまいました。
まあこれはこれで面白いか!(前向き思考)

それからただボンドで貼り付けただけのショップバッグ風のビニールトート、
このラベンダー色の持ち手、なんと「IKEAの食品保存用プラ袋の口のところ」です。
だから本当にゴミの寄せ集めなんですって…。


ここらで、次は部屋着・くつろぎ系の服が欲しくなりまして。
子供っぽいキュートなパジャマもいいんだけど(そちらは今製作中)、
より女子力の高いジェラート・ピケ風のもこもこ服が作りやすそうかも。と思い
私のよれよれになった安物レッグウォーマーを分解。
もこもこパーカー、ショートパンツ、レッグウォーマーの三点セットに仕立てました。
こちらのパーカーのフードはフェイクの飾りで、ボタン等もなしの簡易なつくりです。

それからちょいセクシーな水色のブラ&ショーツセット。
これはリカちゃんデフォルトの白無地パンツが味気なく感じたのと、
いずれ水着も作ってみたい欲があり、その練習も兼ねてやってみたんですが
まあ型紙無しでは無茶すぎましたね!
ブラだけ何度も調整を繰り返し、半月以上かかりきりになってしまいました。
ちなみに水色の素材、元は「どこかで貰ったメガネ拭き」です。ザ・不要品!
また布地が強すぎて縫いづらいんだこれが…。


そして普段着をやろうと決めた時から絶対作りたかった、高校の制服。
着回しもできる白ブラウスは、実はブラウスじゃなくてポロシャツを分解したもの。
これも一枚づくりの型紙で本体部分を形作り、その上に
襟には元の服の襟を、袖には袖先の布を切り取って手縫いでつけています。

スカートは、一見プリーツスカートのように見えますが
実はこれ、他のぬいぐるみに付属していた着せ替え用の「袴」です。
娘の出産時に頂いた誕生日ベアに、1月だったもので和服(羽織袴)がついてきたけど
使う機会がなくてしまい込んでたのを、ウエスト部分だけ切り取って
前後を合わせて裾を折り、脇腹をスナップで止められるようにしました。
合言葉は、「それらしく見えればなんでもいいわ」です!

その合言葉通り、紺色ベストはただの100均フェルト。
一枚はぎで、裾をわざと長めに作って折り返し、ブランケットステッチで縁取り。
リボンもベストに一体化させました。

シャツの背中がもこっと膨らんでいるのは
下にちゃんと水色の下着セットをつけているからであります。隠れたリアリティです。


最後におまけで、花柄のエプロン。
娘が洗い物などお手伝いするのにエプロンがほしい、というので制作した時に、
ついでにお揃いでリカちゃん用も作っときました。
実物は子供が自分で着脱できるようスナップどめ仕様ですが、
リカちゃんのは単に首と腰のひもを結ぶだけです。

アイドルやお姫様のパーティードレスもいいけれど、
制服やパジャマやネクタイなど、日常にある記号のような衣服は逆に
おままごと用として需要があるらしく、お友達と遊ぶのにわりと喜ばれています。


というわけで、仕上がり数よりも新たなリクエストをもらう頻度のほうが高いまま
冬服編に続く…。
楽しいけど沼だなこれは…。