2015年2月18日水曜日

まるみえ☆みっくす野菜~自家製ミックスベジタブルの話

今回は主婦の毎日のごはん作りの話、特に「下ごしらえ」がテーマです。

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長年日々の食事を作り続け、また奥様雑誌にて
数多の「誰でもかんたん献立」的な特集を読んできて感じたことなんですが。
一般に、面倒くさがりな人の自炊のやり方にはどうやら2つのパターンがあって、

ひとつは、【毎日行き当たりばったりに、今ある食材で手早くできる献立を考える】
もうひとつは、【時間のある日にあらかじめ下ごしらえをして、ある程度献立を決めておく】

このどちらがより便利かは、その人の性格や生活パターンによると考えています。

また以前、離乳食の楽なやり方について、ツイッター上でハッシュタグを使い
みんなの話を集めて盛り上がったことがありましたが(詳細はリンク先へどうぞ↓)
離乳食を気楽に乗り切るためのメモ(#離乳食めんどくさい協会 まとめ) -Togetter

この時も思ったんですよね。
「あらかじめ大量に下ごしらえしておけばあとが楽」というのは、全員には当てはまらない。
場合によってはかえって面倒で、「その時々で少量だけ作る方が楽」なことも多いな、と。

ちなみに、これは単なる個人の感覚ではありますが
もし、これから離乳食を始めたいんだけど、何か調理家電を導入した方がいいのかな?
とお悩みの方がいらしたら
「あらかじめ大量に下ごしらえしといて考えずにそれを使う」派には、フードプロセッサー。
「その時々で食べたいものを少量作りたい」派には、ハンディブレンダーが便利な気がします。


前置きが長くなりましたが、今回は手抜き料理とは言いつつも
「週末にあらかじめ下ごしらえしておく方が、平日に献立を考えなくていいから楽」
派の方のための記事になります。
フードプロセッサーのステマとも言えるかもしれない。

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はじめての離乳食を手探り状態で作り出した頃から、我が家では
自家製ミックスベジタブル、要するに“混合みじん切り冷凍野菜”をよく作り置きします。
一度作っておくと一週間以上は持つし、ある程度献立のイメージが固まるので
当日に(あ~今日の夕飯どうしようかな~思いつかないわ~)と悩むことが減ります。
以下、実例を挙げてみますね。

こちらがこの日冷凍した材料です。野菜はなんでも、その時あるものでOK。
今回の内訳はにんじん・れんこん・ごぼう・しいたけ・小松菜。
別に野菜は単品でも二品でもよくて、あまり深く考えずいたんでくる前に刻もうかねという感じ。
この写真の小松菜はちょっと多すぎたので、後でだいぶ減らしました。
緑の野菜が多いと、見た目も味も青汁っぽくなります…

ごぼうなど、特に固くてフープロでも砕くのが厳しいような素材は
先に茹でるか、水を少し入れてラップしてレンチンして、火を通してから加えましょう。
あと、大根やトマトなど水分の多い素材は、やりすぎると「おろし」になってしまったり
じゃがいも・こんにゃくなど冷凍に向かない素材もあるのでご注意を。

また冷凍による栄養素の損失については、測ったわけではないけれど
特にビタミンCに関してはほぼ諦めているので、葉物野菜などは無理に混ぜずに
そのまま食べる方が、歯ごたえも栄養もいいのではないかと思います。

で、これをフープロに30秒ぐらいかけてみじん切りにしたのがこちら。
餃子のタネみたいに見えますが、肉は一切入っていません。野菜のみポソポソです。

それを保存袋に入れて、平べったくならした状態がこちら。
このまま冷凍庫にそっと入れ、数時間して凍ったら
袋に入れたままパキポキッと雑に割っておき、あとは適宜取って使います。
きちんと分量を見たい方は、菜箸などであらかじめ縦横の筋をつけて冷凍すると
綺麗に四角く割れます。


ちなみに私が使っているフードプロセッサーはこれです。道場六三郎おすすめとかいうやつ。
当時たまたまクーポンがあったから買えたけど、普通だったら絶対手が出ないと思う…
独身時代から手回しタイプのも持っています。多少時間はかかるけどそれでも大丈夫!

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そこまで仕込んだら、あとは日々の料理に使うだけ。
特に「ひき肉の料理」に混ぜれば、特に何も考えなくても野菜が取れるので便利!
手作り餃子やシュウマイ、つみれに春巻き、ハンバーグやコロッケも自動的に野菜入り。
またミートソースやカレー、うどん、スープ、チャーハンなど何でも合います。

うちでは、このミックス野菜を仕込むと同時にひき肉の徳用パックを買ってきて
小分けにして冷凍しておき、一緒に解凍して使うことが多いです。
もし余力があるなら、ひき肉と調味料と小麦粉や豆腐なんかを少し入れて
肉ダネとして練って丸めてから冷凍するのもありですね。
そこまでやってあれば、メンチやロールキャベツなど手が掛かる料理も簡単にできます。

以下はレシピの比較的簡単な方から実践例のご紹介ということで、
我が家の至極庶民的なおかず記録写真を…。

まずはミックス野菜と、ひき肉と菜っ葉と戻した春雨を炒めて、
味覇とみりんと醤油で味付けした、辛くない麻婆春雨。
これは上記の野菜を仕込んだ当日の夕飯ですね。余った小松菜全部投入したんだった。

こちらはミックス野菜とひき肉をにんにくと生姜で炒めて、
砂糖、味噌、コチュジャン、オイスターソース少々でまとめた肉味噌。
仕上げにラー油を垂らしてレタスと一緒に食べました。

続いては、豚こま肉と長ネギを焼いた所にミックス野菜を加え、みりんとめんつゆと水で煮て
とろみを付け、それを軽く焼いた厚揚げにぶっかけた厚揚げあんかけ。
あんかけやスープ系にも何も考えずに加えるだけで野菜たっぷりになるし
椎茸などが混ざっているといいダシも出ますよ。

これはミックス野菜にひき肉と玉ねぎ、塩こしょうにんにく、つなぎの小麦粉少々を混ぜて
練って丸めてミートボールにしたもの。
子供のメインおかずとして甘いケチャップ煮にしました。
ブロッコリーが異様に小さいのは、偏食の長男に食べてほしいからですが
当然のように肉以外一口も食べやしないため、ミックス野菜が活きるというわけです…。

そうそう、このミックス野菜の大きな特長として、野菜嫌いの子に
意識せず野菜を摂取させたい場合にとっても役立つ、という点があります。
離乳食の頃はあまりそういう方面の意識はしてなかったけど、
特に長男が、3歳になったぐらいからすさまじい好き嫌いをしだしたので
今でも「まあ栄養は一応とってるからいいか…」という親の姑息な安心感のため、
このミックス野菜を活用しています。
集団生活が始まると、食わず嫌いはわりと解消するってのは娘の時に知ってるけどさー。


ただ、刻み野菜を常備するようになったのは、そもそも手抜きのためが主な理由なので
あまり栄養!食育!一日30品目!と難しく考えず、まずは
刻むのが面倒な玉ねぎだけでも冷凍しとけば便利かも?とか、そんな感じでお勧めします。
特にもし使い道が浮かばないうちに、冷蔵庫の中で古びてきた野菜などがあったら
とにかく刻んで冷凍しておくと腐らせずに消費しやすいですわよー。

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最後におまけ。
ミックス野菜は麻婆豆腐なんかにも最適、とこの記事のために夕食を作ったんですが
豆腐のパックを開ける際に、誤って豆腐本体まで斜めにぶった斬ってしまったため
見た目を綺麗に丁寧に作ろうというやる気が失せた結果、
ご覧のような悲しい有様になりました。

ええやんなもう別に…料理研究家でもあるまいし…。わりと普段もこんなもんだし…。
我が粗雑さへの反省をこめて載せときます…。