2014年9月14日日曜日

さすらいのままごと師~スイーツ編~

フェルトのミニチュア食品シリーズ、おべんとう編に続き、今度はお菓子編です。
女の子はね、砂糖とスパイスと素敵な何か(缶ビールと枝豆とイカの塩辛等)でできてるの!

それでは以下、さくさくとご紹介していきます。
まずはプチロールケーキ。いちごクリームロールとチョコロール。
だし巻き卵と原理は一緒、重ねて巻くだけですが
外見がシンプル過ぎたので、上にクリームと同色のハート飾りをつけました。
ミニサイズだからこのやり方にしたけど、もし通常サイズで作るなら
ちゃんと側面も作って円筒形に縫う方が材料は少なくて済みそうです。

ホットケーキ二段重ね。
これは上下に丸い厚紙を入れて平らになるようにしています。
ケーキ側面にたらりとあふれるシロップとバターがポイントで、
シロップは、本体の細い2枚を合わせた側面と上下面を中表に縫ってひっくり返してから、
綿を詰めて閉じた縫い目を覆い隠す役割も果たしています。

プリン。
このフェルトのシリーズ、実は型紙というものを一切使わずに
脳内で思い描いた展開図を一発勝負で切り出して作っているのですが、
さすがにこのへんから成形が厳しくなってきました…。
せめてそれらしく見せようと、上にクリームとさくらんぼをセット。
さくらんぼの軸はヘアゴムの切れ端です。これ縫い付ける作業は細かすぎて泣きそうに。

いちごのショートケーキ。
作業としてはこれが一番面倒かも。
まずすべての面をバラバラに切って、クリーム色の断面に
白い細長ラインと赤いいちごをつけておきます。
外側面にも白い細長ラインを、ぐるぐるねじって縫い付けて飾りクリームに。
上面にはミニいちごを乗せました(ちょっと小さすぎたな)
上、下、断面をブランケットステッチで接続し、各面に厚紙を入れて平らにしたら
綿を詰めて外側面でフタをして完成。
外側だけふんわり、それ以外の面はしっかりしていて型崩れしません。

最初の写真のドーナツセット。通常サイズとミニサイズ。
下半分はすべて黄土色、上半分はチョコ、いちごチョコ、抹茶チョコがけのイメージです。
これまた見た目がシンプルなので、チョコには白い糸、いちごチョコには焦げ茶の糸で
ランダムに飾り刺繍を施しました。
この中心部を手縫いするのが面倒でもう…
ただ、娘としてはお菓子の中でドーナツが一番好きらしいので、最も喜んでくれました。

ミニミニマカロン4色セット。
これ実は、針も糸も不要で、すべてボンドで貼り付けただけ!
すごく簡単に乙女心をくすぐるカラフル可愛いのができるから、初志者向けです。
これだけ特に作り方の詳細解説図を用意しましたので、どうぞ挑戦してみてください。
フェルトマカロンつくりかた

今回芯にしたのは、100円ショップに売っている「くるみボタン製作キット」の金具です。
端切れ布をくるんでキュッと挟むだけでボタンが作れる便利グッズ!
これは15mmの超ミニサイズですが、大きさは色々選べます。
(まあ最近は手芸ブーム?で、マカロン用の型という商品も売ってたりしますけども)
紐で繋いでストラップなんかにしてもきっと可愛いと思いますよ。


さあ、できたものをぜんぶお皿に乗せて、ティーパーティーごっこです。


胃弱のおばさんでも、スイーツ盛り合わせはやっぱりテンション上がるわあ~
これを広げると、遊びに来た女児が食いつくこと魚のごとしです。


----------
この他にもフルーツやら色々とリクエストは来ているので
今後もぼちぼち増やしていくかもしれません。
逆にあまり好きでなさそうなメニューを作って食育に役立てられないか、など
余計なことを考えたりもするけど、まあ、楽しいのが一番ですね。

というか今回は娘のために作ったシリーズだけど、自分の創作意欲的には本当は
さきイカとか、ドイツソーセージとか、もろきゅうとか、まぐろカマなんか作りたいんです。
スイーツと違ってほぼ誰もやってみた人がいないのがまたいい。
もっと年取ってヒマができたらぜひやりたいですね。

これを見た方が、私も作ってみたい!と思っていただけたら何より嬉しいです。フフフ。

2014年9月13日土曜日

さすらいのままごと師~おべんとう編~


最近ずっとちまちま作り続けている、フェルトのミニチュア食べ物シリーズです。
娘のリクエストは「おべんとうごっこがしたい」とのこと。

というわけで、以下作ったものをズラズラと記録。
サンドイッチ3種。
意外とこれが一番手が込んでいます。台形のパンはちゃんと展開図を作って
中身は同じ形の厚紙を5~6枚重ねて芯にしてしっかり形作り
ハムチーズ、卵サラダときゅうり、ツナトマトレタスをチラ見えするように挟みました。

三角おにぎり。
ごはん部分は、白いもこもこフリースの端切れを使ってお米の粒感を演出。
(前に制作したしろくまちゃん人形の残りですね)
三角形を2枚と細長い長方形を中表に縫ってひっくり返し、
綿を入れて閉じた縫い目を隠すように、黒いフェルトをかぶせました。

オムライス。
娘リクエストによりケチャップはにっこり顔。

目玉焼き。
黄身は丸の周囲をぐし縫いして縮めて平らにつぶし、白身に縫い付けて
裏にもう一枚同じ形の白を重ね、ふちをブランケットステッチしました。
白身の形はきれいな楕円でなく、いびつな方がそれっぽいです。

ハンバーグ。
両面に焼き目のステッチを入れたのは
綿を入れた本体がまん丸く膨らんでしまうのを防止する役割も果たしています。

エビフライ尻尾つき。
フライ系はタオル地なんか使うと質感がそれらしくなりそうなんだけど
黄土色のタオルってないもんですねー。染めるほどの手間はかけられないので断念。

だし巻き卵。
細長く切った黄色2枚と白1枚を重ねて、片方の端を一度だけ長方形に折りたたみ
一針縫って固定しておいてから、残りをぐるぐる巻きつけて
最後に端を止めれば、いい感じの楕円形になります。

ブロッコリー。
緑の丸いフェルトを手でくしゃくしゃっとして、針を一回通すごとに糸を強く引いて縫い縮め、
緑の脳みそのような形を作ります。なるべく布端が目立たないように丸め込んで。
最後に黄緑色の四角いフェルトを丸めた筒をくっつけます。

ミニトマト。
丸いの一枚をぐし縫いして絞ってもいいんだけど
今回は小さい丸を2枚縫い合わせて綿を入れています。
ヘタ部分の緑の☆を縫いつける時はあまりの細かさにキレて叫びましたが
今思うと、単にボンドでくっつければよかったんじゃ…。

地味に面倒くさかった皮つきフライドポテト。
まずクリーム色と黄土色、2枚を同じ大きさの正方形で用意します。
断面となるクリーム色のフェルトを、対角線を中心にして杏仁形(レモンの形)に切ったら
内側にほんの少し小さめの厚紙を一枚重ねて、
真ん中からV字に山折りにします。
次に外皮となる黄土色を、今度は対角線を軸にひまわりの種のような細い杏仁形に切り
先程のクリーム色の断面パーツの、V字の折り目の内側に少しだけ綿を入れて
ふちをぐるりとブランケットステッチで縫い合わせると
断面がきっちり平らな綺麗なくし形になります。

断面パーツをレモン型でなくまん丸の円にすると、トマトやスイカのくし形が作れます。
うーん、この説明で伝わっているのだろうか…。

たこさんウインナー。
赤い「Y」型2枚と、ピンクの「X」型1枚を縫い合わせています。
伸びがよく、ある程度まで自由に変形するフェルト頼りのこのアバウトさ!
顔の目玉は、黒い糸の縫い始めと終わりの玉止めです。

焼き魚。イメージはサワラの西京漬け…かな?
片方だけ側面をつけて厚みを出し、わざと全体がゆがむようにすると
シルエットが切り身っぽくなります。
ふちどりの他に、魚の身らしくステッチを入れました。


最後に娘のリクエストで追加した、餃子。
皮はごく薄いクリーム色。
普通の餃子のように折りたたんで綿を詰め、閉じてから
底面に柿の種みたいな形の茶色を、わざとランダムにこげ茶色の糸で縫い止めました。


最後に、以前離乳食にでも使うかしらと100円ショップで買っておいた
一番小さなふたつきタッパーに、好きなものだけ詰めこんで
ミニミニおべんとう完成!


----------
そもそもは、100円ショップの小さな食器セットや鍋に合うようにと
すべて5cm以内の大きさで作りはじめたものですが、
ミニサイズにはいくつか利点があることがわかりました。

1.材料が少なくて済む(余った小さな端切れフェルトが有効活用できる)
2.いつでも手元において、空いた時間に毎日ほんの少しずつ進められる
3.子供の昼寝中、物音を立てずに作業できる
4.見た目がかわいく、作りが雑でも目立たない

反対に、デメリットとしては

1.ちゃんと管理しないと即座に紛失する
2.特に2歳以下の子供は、まるごと口に入れてしまう可能性がある
3.作業が細かくてブチ切れそうになる、目や腕が疲れる

ぐらいでしょうか。

手縫いで布端の始末もなく、手軽に子供の喜びそうな可愛らしいのができるので、
お子さんがある程度の年齢ならフェルトの手作りおもちゃはおすすめです。
(どのみちあまり長持ちするものではないのは覚悟の上で)
別に売り物のような凝った形でなくても、
たとえば同じ形に切ったフェルトを2枚縫い合わせて顔をつけるとか
マグネット入れるとか、紐を通せるようにするとか、いろいろ応用がききそう。
まだいっぱい余ってるので何か考えますかねー。

こうして作りたいもののアイデアばかりが溜まっていく…。