2015年9月30日水曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(コーン編)



フェルトのアイスクリームシリーズ、最後は地味に大変なワッフルコーン編です。
正直めんどい、アイスセットだけで終わりにしちゃいたいけど…しかしっ!
わたしゃトーテムポールみたいなアイスタワーを作って遊びたいんじゃー!
トリプル以上食べたことないから夢だったんじゃー!ここまで来たらやってやらぁー!

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というわけで、こちらがワッフルコーンの型紙&持ち手に巻く紙(コーンスリーブ)です。
型紙といっても、コピー用紙にほぼフリーハンドでざっと描いただけですが…。

フェルト手芸に限っては、成形していく際に
「縫いながら、形が気に入らなければ布端をどんどん切る」という方法をとっているため
私にとって型紙はデッサンにおけるアタリのようなものでしかなく、
毎回ちょっと大きめかな?ぐらいの感じで超適当に作ってるんですよね…。
だからハンクラがテーマのブログなのに、きちんとした型紙が一切出てこないという…。

一般的な18×18cmサイズのフェルト一枚から、AとBを切り出すことができます。
Aは長辺(扇型半径)が14.5cm、角度は90度よりもほんの少し鋭角ぐらい。
余ったフェルトをAの上に重ねて、円弧の部分を覆うようにBをとります。
Bは補強用の裏地になりますので、なんだったら違う色でもOKです。

ここで、今回唯一のミシンが登場。(時間はかかるけど手縫いでも可)
AとBを重ねたまま、ミシンで等幅になるよう直線の縫い目を何本もつけていき、
端まで行ったら、布を90度回転させて
同様に等幅で格子模様になるよう縫います。
この時点では布端に糸がピロピロ出ていても気にしなくて大丈夫。

格子模様ができたら、裏が外側になるようにして半分にたたみ、
長辺の端から5mm程度のところを縫い閉じます。
ここで一度コーンを丸く広げてみて、もし口の部分が傾いたりガタガタしていたら
まっすぐ水平になるよう、ハサミでザクザクと切ってしまいましょう。
形を整えるのと同時に、ミシン糸の始末にもなるというわけです。
これでコーンの原型ができました。

次に、口の部分にフタをします。
Cの丸いパーツ(直径9cm、コーンの口は直径7cm程度)を裏返しのコーンにかぶせ、
はみ出したCの周辺に、あとでゴワつかないよう10ヶ所程度切込みを入れておいてから、
コーンの縁から5mm程度のところに針を通して
ぐるりと一周手縫いで接続します。(上写真の赤い線)
この時、ワタを入れる口を少しだけ残して開けておきます。

穴の部分から布地を表に返し、ワタをあまりパンパンにならない程度に詰めて
穴をかがって閉じます(写真左)。これで出来上がりでもいいんだけど
アイスをたくさん乗せてもぐらつかないように、口縁部分をしっかりさせるため
細かいブランケットステッチで一周補強しました。(写真右)

あとはお好きな柄の紙でコーンスリーブを巻いてテープで止め、
これもいったん広げて真横から見て、口が水平になるようハサミで切って整えます。
これでようやく“ワッフルコーンのぬいぐるみ”が完成!わーい!

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最後に、アイスを立てるためのダサかわコーンスタンドを作りました。
材料は、貧乏おかん工作といえばコレ!の牛乳パック、あと余った布など。
まず一度切り開いて乾かしたパックに、カッターで丸い穴を3ヶ所開けてから
改めて箱状に組み立てテープで固定します。
側面にボンドで一周ぶん布を貼り、その端を隠すように上面にフェルトを貼り付け、
穴の部分をカッターで切って内側に折り込みました。
補強のためもう一つパックを分解し、側壁を三重にしてあります。

これ系の工作は、過去に生協の空き箱でにじいろバスを作った経験が役立ちました。
個人的に「貧乏カルトナージュ」と呼んでいます…。


これにて、【フェルトのアイスクリームやさんセット】完成!フッフゥー!
なんか穴の間隔がせますぎて傾いてるけど、もう疲れたからいいや…!

ちなみに片付けた状態がこちら。
収納箱にしたのは「味のりの空き容器」に、外からボンドで飾り布を貼ったものです。
コーンもすべて布製だから、子供がぎゅうぎゅうに押し込んでも踏んでも投げても平気さ!

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ここまで数を揃えようとすると、かなり手間がかかるけど
お好きなフレーバーを2つぐらい作って縫い付けて、ぬいぐるみとして遊んだり
紐をつけてぶら下げチャームにしたりしても可愛いと思うので、
よろしければぜひ作ってみてくださいね!

2015年9月29日火曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(トッピング編)



ひとつ前の記事にて、おもちゃのアイスクリームの作り方をご紹介しましたが
続きましては魅惑のトッピング編、またの名を「凝り性バンザイ」のコーナーです。


実はこのフェルトアイスおもちゃ、当初は
「コーンの上にいくつ重ねられるかな?」という遊び方のみ想定していたのですが、
いざ実際に作り始めると、アイスの種類が増えるにつれ
「盛り合わせてスペシャルサンデーが作りたい!」という欲求が抑えきれなくなり、
結局トッピング飾りを10種類以上作ってしまいました…。
本当は、絶対散らかるし紛失しそうだから避けたかったんですけどね…。

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こちらが、現時点までに作ったトッピング大集合の図です。
内訳は、画面上部から順に


【ソース4種類】
いちご(赤いハートの果肉のせ)、マンゴー(ミントの葉つき)、
チョコ(ローストナッツのせ)、ミルク(砕いたマカデミアナッツのせ)。

それぞれ、まずランダムなアメーバのような、液体をこぼしたような形を一枚切り出して、
凹んだ谷間をアイス本体と似たようなダーツにして5~6ヶ所程度縫い閉じ、
ゆるやかに丸く湾曲させてから、縁をぐるりと一周
細かいブランケットステッチで地味に補強しました。
なので裏から見ると縫い目まるだしです。

ちなみにチョコソースに乗せたナッツの粒は、リサイクルショップで
50円で売ってた木製ビーズのブレスレットを、バラバラに分解したものです。
ビーズやボタンや金具など“手芸材料のワゴン”として見ると、古着屋は宝の山なのだ!


【生クリーム2種類】
三連ホイップと、ホイップに細かいビーズを縫い付けたチョコスプレークリーム。
生クリームの作り方は、細かく説明しようとすると相当長くなるのと
ネット上に公開されている型紙や情報も色々あるので
すみませんが今回は省略します…。めんご。


【シガレットクッキー2種類】
あれですよ、おばあちゃん家でよく出る、たいがい初っ端からモロモロに割れてるあれ。
ブルボンの“ルーベラ”みたいな、ラングドシャクッキーを巻いたやつのつもりです。

実はこれは、「短くなった鉛筆」の尖った部分を切り落としたものが芯になってまして
周囲をただ長方形のフェルトで巻いて、端を縫いしぼり、その上から
4本どりにした糸をぐーるぐーると往復巻きつけて、両端だけをひと針縫ってとめました。
ストローとかだと一瞬でグニっと曲げられてすぐダメになりそうだったので、苦肉の策。


【ハートのチョコレート&ブラウニー&チョコがけ】
チョコはハートを2枚ブランケットステッチで合わせて、少量のワタを詰めただけ。
ブラウニーは、立方体の展開図となる十字架の形を切り出して
これもブランケットステッチのみで形作りました。
ミルクソースの上にかかっている、茶色の紐を束ねただけのチョコがけソースもおまけで作成。


【フルーツ3種類】
これが一番めんどくさい、それゆえに一番作ってて楽しかったやつです!(ドM発言)

【チェリー】は、細長い白フェルト三枚を三角形に縫って、ひねりながら
巻いて輪にするタイプの生クリーム(詳しくはグーグル先生に訊いてくだされ)の上に、
赤い大きな丸を縫い絞ってワタを入れたさくらんぼを乗せ、
黒い細ゴムひもの端を結んだ茎を、てっぺんに縫い付けました。
茎をつける時に、最後にギューッと強く糸をひいてから裏で玉どめすると、
自然に真ん中が凹んで、さくらんぼらしい形になります。


次に【斜めスライスバナナ】は、
まず同じ大きさの楕円形の断面2枚に、黄色と茶色でバナナの芯の刺繍
(「∴」と「∵」記号みたいな感じ)を入れておき
楕円の外周の半分よりちょっと長く切った側面の、端を斜めにカットした平行四辺形を
2枚縫い合わせて輪にして、くるっと裏表を返し、
内側に厚紙をサンドイッチした断面の楕円2枚とブランケットステッチで接続しました。
果たしてこの文章でわかるでしょうか…?不安。


そして【縦半分のカットいちご】
これだけは、実際作業している最中から
(この手順は言葉だけでは説明不可能・・・!絶対に・・・っ!無理・・・っ!)と確信したため
制作の途中経過を撮影しておきました。
これは一般的にみて、ストロベリーショートケーキなど他の用途でも
作り方をネット検索する方が多そうなパーツなので、
この機会にざっと作り方の手順を記録しておくことにします。
いつか忘れた頃にでも、どなたかの参考になれば幸いです。

こちらの写真、上段が材料のフェルトと厚紙で、下段が完成品です。
スライスバナナも、以前作ったミニチュアケーキなんかもそうなんですが
ワタを入れた時に膨らんでほしくない、平らに仕上げたい部分には、
内側に一回り小さく切った厚紙を入れると、綺麗に形が作れます。

それでは作り方。
まず先に大きい赤の部品は、上下左右の4ヶ所に切れ目を入れておき
それぞれをごく小さなダーツとして縫い合わせます。
下の部分だけは曲線をきつくするため、他の3ヶ所よりも少し深く、V字に切りましょう。
これがいちごの外側になります。
いい感じの丸みになったら、白い糸で表面のつぶつぶを刺繍しておきます。

むしろこの外側を作ってしまってから、断面の濃いピンク&薄いピンクを切り出したほうが
大きさが合わせやすくて失敗がないかもしれません。
濃いピンクに薄いピンクの部品を乗せ、これまたピンクの糸で筋を刺繍します。

断面ができたら、外側と合体させます。
赤い糸で、断面と外側とをブランケットステッチで接続していき
半分ぐらい来たところで、断面の裏側に厚紙を差し入れ、その上にワタを詰めたら
外側と断面の端っこが合うよう、引っ張りながらステッチしていき縫い閉じます。

フェルト生地はある程度なら伸びるため、わりと力技でも端を合わせられるのですが
ギチギチに引っ張り過ぎると縫い目から穴が空いてちぎれるので、
断面の大きさや中綿の量など、作っている途中で端を切ったりしつつ
調整しながらやってみてください。
いちごはいかにも紛失しそうだったので、3つ作って赤いゴムひもでつなぎました。

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色々できたら、100円ショップで買った大きめの紙カップ(本来ランチ用らしい)に
欲望の赴くまま好き放題に盛りつけて、スペシャルサンデーパーティーだーっ!
抹茶あずきアイスにはミルクソースとチョコスプレーホイップとバナナを乗せて、
バナナストロベリーアイスにはチョコソースといちごと生クリームと…わー!!

トッピングをつけたことにより、私も楽しいけど子供達も大盛り上がりで、
毎日色々と組み合わせて遊んでくれています。
遊びに来た娘の友達の食いつきっぷりもすごいです。もはや女子ホイホイです。
ほんと甘物の盛り合わせは人を幸せな気持ちにしますねえ…。スイーツ脳…フフフ…。


次回、「地味なくせに意外とてこずるコーン編」に続く…。

2015年9月26日土曜日

アイスクリーム!ユースクリーム!好きさ!(アイス編)



長男の幼稚園入園からバタバタしておりまして、半年ぶりの更新です…!
今回作ったのは、フェルト製の【アイスクリームやさんセット】。

そもそもの制作の動機は、昨年フェルトでミニチュアスイーツを作った際に
他には何がほしい?と子供らに尋ねてみたら、
「アイス!!くだもの!!」という回答を貰ったこと。

そこで一度試作しようとしたのですが
いかんせん、いつもの調子で型紙なし一発縫いでこしらえるには
アイスクリーム&コーンはちと難易度が高すぎまして。
その後、市販の型紙を使ってチューリップ帽子を制作したことで
(なるほど、丸い形状はこうして作るのだな)と学んだのを機に、
それを応用し、何度か改良をくわえて、オリジナルの型紙を作成。

タワーのように重ねて遊ぶおもちゃとして考案したため、
手持ちのフェルトを眺めて、どんなフレーバーができるか考えていたら
あの味も欲しい、これも欲しいとなって、結局1ダースも作ってしまいました。
ここまで約一年!育児中の趣味は気の長い話なんだぜ…。


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型紙を作るにあたっては、市販しているキットの完成品やよそ様の作品を
じーっと眺めて、裏は多分こうなってるのかな?と想像したりして
自分なりに、見た目のリアリティよりも作りやすさと耐久性を考慮して決めました。

特にフェイクのアイスクリームを作る場合、
質感のリアルさを求めるなら粘土素材が向いてると思いますが
粘土で実物大で作ったら重くなるし、きちんと積み重ねるのも難しそう。
今回はチャームや飾りものではなく、子供がこねくり回すおもちゃ目的なので、
手軽さと安全性を重視してシンプルなぬいぐるみにしました。
実際、完成した瞬間からものすごい勢いで握ったり擦ったり潰したりされまくって
すでに表面が毛玉だらけになってきています。粘土なら即日割れてた予感。
飾りじゃないのよおもちゃは~ハッハァ~♪
壊すと言ってるじゃないの~ホッホォ~♪

個人的に、こういうものを作るときは
だいたいまずネットで無料の情報を検索することから始めるのですが、
フェルトのスイーツは、制作キットの形で販売している場合が多いからなのか
あまり型紙から通しで作り方公開しているサイトが見つからなかったため、
せっかくですからここに記録を残しておくことにします。
冗長になるので、アイス編、トッピング編、コーン編と記事を分ける予定です

あくまで制作過程の写真とメモ、という感じで不親切ですが(だって無料だし♡)
奇特な方に、これ私も作ってみたいな~と思っていただけたら幸いです。


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【1】
では実際の作り方。まず、こちらが使用した型紙です。
ここに至るまでの試行錯誤は省略しますが…
直径約13cm。出来上がりの直径が6.5cm程度です。
花びら状の部分の縁は、正円よりも少し平らになるよう切ってあります。

【2】
8箇所の切り込み(ダーツ)をひとつずつ縫い閉じます。
縫い方の説明メモはこちら
で、実際に縫ったものがこちら。
チョコチップなどの飾りをつけたい場合はこの時点で縫い付けます。
中にゆるーくふんわりとワタを入れておきましょう。

【3】
次に、こちらのパックマン的な2枚がアイスの裏側。
直径はたぶん8cmぐらいだったかな?(超適当)
他のアイスと重ねられるよう、内側が凹んだ形にします。

【4】
パックマンの口を重ねて、アイスの直径と同じぐらいの円錐形に縫ってから
強度をつける意味で、頂点に小さい円を、切り込みから巻きつけます。
ここ強化しておかないと、遊んでるうちに中のワタが漏れる予感がしますです。

【5】
とんがり帽子のようなものができたら、表地にポコッとはめ込んで
縁をブランケットステッチでくっつけます。
個人的に裏側の見栄えは気にしないタイプなので、かなり雑…。
布端の始末が不要だから、裏返さずにさくっと接続できるのがフェルトの長所ですよね~。
重ねやすいよう、ワタの量は控えめに柔らかく仕上げるのが吉です。

【6】
これで半球部分は完成ですが、よりアイスらしく見せるために
ディッシャーからはみ出した部分をつけましょう。
余ったフェルトをきしめん状にして、四辺にハサミで細かい切れ目を入れておき
ぐりんぐりんとねじりながらアイス本体の端に縫い付けていきます。

これは多少曲がっていても、太さがまちまちでも、切れ目の幅が揃ってなくても大丈夫。
ねじり具合も含めて、この部分はピシっと綺麗に作るよりも
ふぞろいでぐちゃっとしている方が、逆に本物っぽく見えたりします。


これでアイスクリームの本体が完成です。
色や飾りはお好みで!何の味にするか考えるのがまた楽しい!
特に凝った模様はなくても、星やハートやかわいいビーズなど縫い付けるだけでも
じゅうぶん可愛いのができると思います。(ただし飾りが取れないように、誤飲注意)


以下、「食欲全開!盛りすぎトッピング編」に続く・・・。